QFTテクノロジーの特長

QFTテクノロジーの特長として、希釈せず全血を検体としてそのまま使用する点と、血漿中インターフェロンγ量を未希釈で測定する点が挙げられます。(1).

QFTは全血を用いることにより煩雑な作業を必要とせず、専用採血管を振とう撹拌後16~24時間培養するのみでT細胞を簡便かつ迅速に培養できます。これにより、測定に要する作業時間を削減することができます。QFTは検体輸送を容易にし、大量検体を処理することが可能です。QFTテクノロジーは生体内に類似した環境下でT細胞を刺激することで細胞性免疫応答を最大に引き出します。(1).


免疫記憶応答による特異的マーカーの産生

ヒトが発病したり感染したりすると、血中に特異的なTリンパ球が形成され、発病や感染源からの刺激抗原(免疫学的反応分子)に対する免疫記憶が維持されます(2-4)。感作された人から採取した全血に抗原を加えると、抗原特異的なエフェクターT細胞が速やかに再刺激され、その結果サイトカイン(例えば、インターフェロンγ(IFN-γ))が産生されます。エフェクターT細胞は抗原に刺激されると速やかに応答することができます。このように抗原刺激への応答によるIFN-γの産生は、抗原に対する細胞性免疫応答を調べる特異的なマーカーとなります(免疫記憶応答)。このIFN-γ応答は免疫記憶応答の定量的な測定に使われます(5)。


参考文献

  1. QuantiFERON-TB Gold (QFT) ELISA Package Insert, 1075115 Rev. 04, August 2016.
  2. Silverman, M.S., Reynolds, D., Kavsak, P.A., Garay, J., Daly, A., Davis, I. (2007) Clin. Biochem. 40, 913.
  3. Berry, M.P. et al. (2010) Nature 466, 973.
  4. Nikolova, M. et al. (2013) Diagn. Microbiol. Infect. Dis. 75, 277.
  5. Whitworth, H.S., Scott, M., Connell, D.W., Donges, B., Lalvani, A. (2013) Methods 61, 52.

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